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すくすく育て「つゆひかり」浜岡茶の新ブランドに期待

2003年7月16日

農家と茶商協力 5年後販売へ本格栽培
寒さ、病気に強く 味まろやか

つゆひかりは、萌(ほう)芽期や摘採機がやぶきたより二日ほど早い、やや早生(わせ)品種。
耐寒性や耐病性に強く、収穫も多い。
一番茶の品質はやきぶたと同等かそれ以上とされ、明るい緑色でまろやかな味が楽しめる。
県茶業試験場が開発し、県が二〇〇〇(平成十二)年に種苗法に基づく品種登録を出願。
翌年四月から奨励品種とした。

浜岡町内の生産者や茶商らは〇一年度から、将来の新ブランド発掘に向けて七、八種類の品種を検討。
その中で、つゆひかりの苗五百本を試験栽培しながら管理方法など調査したところ、気候条件なども適しており、本格的に取り組むことに。
四月には苗五千本を購入、四軒の茶農家が挿し木して一万個のポット苗に増やしている。
来春には茶畑に植え替え、五年後に浜岡茶のラインアップの一つとして販売を目指す。
同振興協議会幹事会で生産者代表の河原崎功さんは「やぶきたを抜きんでるブランド茶を作り出すのは難しいが、産地間競争に生き残るためにも茶商と協力して育てていきたい」。
茶商代表の赤堀穣治さんは「品種を育てるには五年以上かかり、農家だけに任せてはリスクも大きい。全面的にバックアップしていて、浜岡茶として根付かせたい」と期待している。

現在、県の奨励品種は十種類あるが、やぶきたを除き自治体独自で許諾契約しているのは中川根町の「おくひかり」に次いで二例目となる。

出典:2003年(平成15年)7月16日(水曜日) 中日新聞

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